Travel
Award
2016

2016年度ALLOTMENTトラベルアワード受賞者は、大田黒衣美さん

2016年度ALLOTMENTトラベルアワードは、全国56名の作家の方々からご応募いただき、審査員の森田浩彰氏、橋本梓氏による厳正な審査の結果、大田黒衣美さんに受賞が決定いたしました。

大田黒衣美さんは福岡県生まれ、愛知県在住。 2008東京藝術大学大学院修士課程油画科卒業以後、2014〈project N 55〉オペラシティ・アートギャラリー(東京)、2016〈海峡 channel〉KAYOKOYUKI(東京)などで個展。これまで人の中に眠る’集合的無意識’の世界に興味を持って、様々な素材で主に絵画(二次元) の作品で表現してきたが 、今回のトラベルアワードの応募では、『クジラに唄う物語』という新しい作品の調査と撮影のための旅行となる。彼女がどんな唄をクジラに語りかけ、どんな意味が浮かび上がってくるのか?‘集合的無意識’を今までとは違ったアプローチで考察していくプロジェクトに2016年のAllotment Travel Awardを贈ります。

2016年度ALLOTMENTトラベルアワード:受賞者:大田黒衣美 / 愛知県

略歴

1980 福岡県生まれ、愛知県在住。2005東京造形大学美術学科絵画科専攻 概念表現研究課程卒業、2008東京藝術大学大学院修士課程油画科修了。同年アートアワードトーキョー2008グランプリ受賞。以降東京などで作品発表を続けている。

主な展覧会

2016 個展「海峡 channel」KAYOKOYUKI (東京)
2016 「THE ECHO 企画:アートプロジェクト高崎」高崎シティギャラリー (群馬)
2014 個展「project N 55」オペラシティ・アートギャラリー (東京)
2013 個展「不知火の水まくら 企画:KAYOKOYUKI」青山|目黒 (東京)
2013 「flowers 80.1」TRAUMARIS | SPACE (東京)
2012 「オテル・アパラチア」TALION GALLERY (東京)
2011 「SLASH/03 -Naively Manners-」island MEDIUM (東京)
2011 「採光-let in light- 企画:KAYOKOYUKI」新宿眼科画廊 (東京)
2010 「四式 キュレーション:O JUN」遊工房アートスペース (東京)
2009 「Mr. FREEDOM Xキュレーション:岩永忠すけ」南千住アプリュス (東京)
2008 「アートアワードトーキョー 2008」丸の内行幸地下ギャラリー (東京)
2006 「WORM HOLE episode3」magical, ARTROOM (東京)
2004 「松に衣 梅かおり 一葉ちりぬる 城の西。」文房堂gallery (東京)

URL:http://www.operacity.jp/ag/exh162.php, http://kayokoyuki.com/jp/otaguro.php

WORKS

1|Shine/枕の中の羽毛, 剣山/2016
2|Sun Bath/ガム, ボール紙/2014
3|Sun Bath/ラムダプリント/35.2×26.3cm/2016
4|Omen/コラージュ, 鶉の卵殻, インクジェットプリント, ワックスペーパー/22.2×20.9cm/2014
5|Drawing/木, 黒ジェッソ, 石膏/23.6×23.6cm/2016
© 大田黒衣美


総評 – 橋本梓(はしもとあずさ)/ 国立国際美術館主任研究員

ささやかな規模ながら関係者の熱い志によって着実に運営されてきたアワード、ALLOTMENTの審査を本年より務めることとなった。アワード設立の経緯、応募作家たちの多くと同年代の私が審査にあたること、そして審査のバトンを住友文彦さんから引き継いだことに身の引き締まる想いであったが、応募書類にひとつひとつ目を通して行くうち、その気持ちはますます強くなった。これまでにプロポーザル審査に携わる機会を他でも頂戴しているが、今回のALLOTMENTへの応募書類は、総じてかなり水準の高いものという印象を得た。限られた文章のうちで、制作の動機、旅行の目的、作品の制作手順、これまで制作してきた作品との関連性などが丁寧に書き込まれ、しかも多くのプロポーザルに説得力があった。とはいえもちろんプロポーザルがすなわち作品を担保するものではない。プロポーザルはある程度まで技術だから、書き慣れれば誰でもそれに一定の説得力を持たせることができるだろう。だがプロポーザルがわかりやすいからといって、その作品が魅力的であるかどうか、私たちがまだ見ぬ輝きを放つかどうかはまた別の問題であることも事実だ。審査はそうした意味でも見落としのないように、すべての書類、添付されたイメージや映像を注意深く往復しつつ進めた。

応募内容の傾向としては、制作旅行という設定上、主に写真や映像を用いた作品発表をゴールに据えた調査旅行を希望するものが多かった。マルチ・カルチュルラリズムの考え方がアート・ワールドにも浸透した1990年代以後、歴史学、文化人類学、考古学、民俗学などの調査方法をベースにした作品は多い(また現在はそうしたやり方に対するさらにメタなアプローチも存在する)。そうしたリサーチ旅行のプロポーザルの多くは、忘れ去られつつある伝統と現代美術のつながりに目を向けたり、公の歴史記述から抜け落ちたパーソナルな物語の掘り起こしを試みたり、可視化されない地理的・歴史的なつながりに目を向けるなどの着眼点によるものだった。応募書類から読み取るに、そうした視点は作家のこれまでの制作や、すでに行われた下調べで裏打ちされた十分な強度のあるもので、甲乙つけ難い内容も少なくなかった。

そんな中で私は、政治的な正しさを提示する以上の何かを垣間見させてくれるプロポーザルにより期待を感じた。作家は人類学者でも民俗学者でもない。たとえ同じ政治的・社会的題材を扱っていても、そこに切り口のユニークさがあり、旅行によって作家としての飛躍を遂げてくれるのではないか、審査員だけでなく作家自身が想定しているものを超えた作品に辿り着けるのではないか、そんな期待を最も抱かせてくれるプロポーザルに辿り着くため、何度も応募書類に目を走らせた。多くのアワードの場合、運用にあたって様々な条件がつきものだが、ALLOTMENTはそうではない。展覧会のために特定の内容の作品を仕上げなければならないわけでもないし、必然性があるなら作品の着地点がプロポーザルの内容と離れても構わない。ALLOTMENTの意志は本当の意味での作家の制作支援だからだ。公的文化事業がますます「管理」され(誰に?誰のために?)、効率主義・合理主義・成果主義に絡め取られていく今日、作家の仕事とは、そういった状況からの跳躍の可能性を見せてくれるものではないだろうか。

©大田黒衣美

©大田黒衣美


こうしたことを考えながら臨んだ審査において、最終的に森田浩彰さんと私の意見が留保なく一致したのが受賞者となった大田黒衣美さんだった。これまで、チューインガム等の食材や日用品を用いた独自の「絵画」を着実に模索してきた彼女のプロポーザルは、『クジラに唄う物語』という壮大なプランである。山口県や和歌山県の沿岸部といった地域では、捕鯨は古くからの伝統であり人々の生活や文化、宗教観に深く結びついてきた。それと同時に、近年は欧米からの強い捕鯨批判を背景に、捕鯨に対する国内の認識は大きく変わりつつある。太田黒さんの意図は、こうした事実を自らの視点で調査するにとどまらず、鯨に自らの想いを語りかけるような物語の創作を想定し、さらにその物語を媒介して鯨に出会う旅を映像作品に編み上げるというものだった。視点とアプローチのユニークさに加えて、これまでの彼女の仕事から大きな飛躍を試みようとするその姿勢を後押しすべく、大きな期待をこめて受賞者に選ばせて頂いた。

©三輪恭子

©三輪恭子


審査の最終段階に残ったが最後の一人として選ぶことの叶わなかった何名かをここで是非ご紹介したい。繰り返すが、応募書類は極めて水準が高く、審査員としては嬉しい悲鳴をあげながらの選考であった。福岡を拠点に緻密なドローイングやインスターレションを発表する三輪恭子さんのプロポーザルは、ハワイのヒロにある日系移民の宗教的営みに関連するリサーチで、すでに先行調査を終えておりプランとして確実性の高いものだった。視点も興味深いがドローイングに魅力があり、最後まで残ったが今回は惜しくも受賞を逃した。

©原田祐規

©原田祐規


また私が大きな期待を寄せたのが原田祐規さんのプロポーザル「ハワイから見た日本:データベースとしての波をめぐって」である。原田さんの視点の鋭さ、調査の粘り強さ、それをまとめる力は彼の編著『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社)によって既に目の当たりにしていたので、その続編ともいうべき今回のプロポーザルには胸が高鳴った。今回の審査では太田黒さんの新たな挑戦に賭けるという点で惜しくも選に漏れたが、次に原田さんの仕事に出会える機会を心待ちにしたい。

©石井麻希

©石井麻希


ドイツでの作品発表を重ねている石井麻希さんは、スコットランドの労働歌や民謡を調査し、振付家との協働を視野にいれつつ、舞台美術を彫刻として制作するという魅力的なプランを提出してくれた。プロポーザルもさることながら、提出された作品が新鮮で強く印象に残った。とりわけ、誰もいないが何かが起こりそうな気配を漂わせるシーンをつないだ映像は、コミックなどに出てくる記号を立体化した作品から、今回実現を希望した「舞台美術」への跳躍を想像させてくれるに足るもので、今後の展開を大いに期待したい。

©大崎土夢

©大崎土夢


独特の色彩感覚で抽象と具象を並置させた絵画やドローイングに取り組み続ける大崎土夢さんのプロポーザルは、青木繁の足跡を辿るというものだった。28歳の若さでこの世を去りながらも、日本の近代洋画史に大きな足跡を残した青木が見たであろう風景に出会い、青木の眼差しに寄り添うことを意図していた。アワードの性質上、絵画作家の応募が少ない中で熱意を感じるプロポーザルであった。

他に印象に残った作家として、北海道で継続的に調査を行っている進藤冬華さん、ドキュメンタリー映像作家として堅実に歩みを続けている山崎梨真さん、ハンセン病療養所での日常を題材に柔らかな眼差しで調査に取り組んできた泉麻衣子さん、すでにアーカイブ作家となっている鈴木悠哉さん、昨年も審査員を悩ませた足利弘さん、近年作家としての力を着実に伸ばしている飯山由貴さん、フランスから日本へ舞台を移して新たな挑戦を始めようとする小平篤乃生さんのお名前を挙げさせてもらいたい。

©進藤冬華

©進藤冬華

©山崎梨真

©山崎梨真

©泉麻衣子

©泉麻衣子

©鈴木悠哉

©鈴木悠哉

©足利弘

©足利弘

©飯山由貴

©飯山由貴

©小平篤乃生

©小平篤乃生

プロポーザル審査という性質上不利なプラン、審査の限界もあったのではないかと思う。審査はあくまでプロポーザルに対するものであって、作家性そのものを審査するのではないことを最後に申し添えておきたい。この類稀なアワードを運営し続ける事務局の皆さま、主宰の近藤正勝さん、これまでALLOTMENTに関わってこられた方々、そして何より今回ご応募下さった全ての方に敬意と感謝を表します。


総評 – 森田浩彰 (もりた ひろあき) / アーティスト

前回に引き続きALLOTMENTトラベル・アワードの審査員を努めさせてもらった。今回は前回に比べ応募数は幾分減ったようであるが、その分、明確な問題意識、目的設定を持って応募してくれた人が多かったように思う。情報量が多く密度の高いプランを理解し、意図を汲み取っていくのは中々骨の折れる作業であったが、新たに審査に加わった橋本梓さんと細かい部分に至るまで意見交換しながら審査を進めていった。

全体的には、ベルリンやニューヨークなどのアートの中心地を目指すようなプランは減り、社会的事象や人物、歴史などに焦点をあてたものがさらに増えた印象であった。どちらかといえば、通常あまり顧みられることのないような社会的には周辺に置かれている事象に着目し、現地での調査を希望するプランが多かった。
既にリサーチがかなり進んでいるものや、作品として発表されているものなど、実績があり説得力のあるプランが多く見られたが、それだけに、リサーチの充実だけではなく、その人ならではのユニークな視点を持っているものが目を引いた。その上で、作品との関連性や継続性を持った上で何にチャレンジしようとしているのかを明確にしていることが受賞者を選出する重要な要素となった。そのように、かなり高いレベルの中での審査となり頭を悩ませたが、受賞者を選ぶ段階では橋本さんとの意見が見事に一致し、気持ち良く大田黒衣美さんに決まった。

©大田黒衣美

©大田黒衣美


今回の受賞者の大田黒衣美さんは通常はガムなどの日常的な素材を絵画的に組み合わせた作品を制作しているアーティストである。今回は「クジラに唄う物語」という新しい映像作品のために捕鯨文化の発達した山口県長門市や和歌山県太子町での制作を予定しているようだ。この辺りは近年では捕鯨文化に対する批判的なドキュメンタリーが話題になったり、捕鯨に抗議する団体が継続的に活動をしているのでメディアに取り上げられる機会の多い注目度の高い場所といえる。しかし、大田黒さんは現代の捕鯨文化における社会的な部分だけを取り上げるのではなく、その土地に長く根付いているクジラにまつわる歴史、神話、信仰と組み合わせて、現代ならではクジラの物語を語ろうとしているのだろう。
その大きなスケールに加え、今回は映像制作という大田黒さんにとって新しい制作方法が選ばれている。おそらく、今までの手法では語ることが難しく、新たな手法が必要になったという判断であろう。そのことからも今回が彼女にとって重要なチャレンジであるのは明白である。そのチャレンジをこのアワードを通してサポートできればとの考えから受賞者に選出した。

©佐々舜

©佐々舜


アーティストの視点がユニークに示されていたという点において、佐々舜さんのプランも魅力的だった。佐々さんの父が少年時代にアイヌにシンパシーを感じ、自らのルーツだと信じていた、というエピソードを起点にアイヌ出身の作家、工芸家である砂澤ビッキ、陣親子の現地での調査を希望している。
アイヌ文様をベースにしながらも自身のスタイルを確立した砂澤ビッキの作品、人生を通して民族や親子の葛藤、近代芸術との関係といった、一筋縄ではいかないような複雑な問題を作品に反映させることを目論んでいるようだ。個人的なエピソードからスタートして、個人から切り離されているように見える歴史や民族といった大きなテーマにどのような方法でアクセスしていくのか期待が膨らむ。これまでよりも遥かに複雑なコンテクストを扱うことになる野心的なプロジェクトであるといえよう。

©山崎梨真

©山崎梨真


山崎梨真さんは今まであまり研究の対象となっていない「文化的な周辺」に位置するフィリピンの住宅建築、あるいはそれを使う人々のドキュメンタリー映像の撮影を考えているようだ。フィリピンは様々な国の植民地時代を経て現在に至り、いくつもの文化がハイブリッド化された場所である。その複雑な文化的背景がどのようにして建築や人々の暮らしに反映されているのか興味深い。
さらに映像のための構築物を現地のアーティストとのコラボレーションで制作することも視野に入っているようだ。文化的には外部である日本から来たアーティストの視点だけでなく、現地の人とのコラボレーションを通じて、複数の文化的視点が盛り込まれることを期待させる。

©足利広

©足利広


足利広さんは継続的に福島を訪れて、原発事故以降の福島を様々な映像、写真的方法を駆使して切り取るような仕事をしている。放射能に汚染されて、管理放棄され荒れ果てた神社の姿を最も原始的な神社である「社殿のない神社」の姿と重ね合わせるところからこのプロジェクトはスタートしている。あまり顧みられることのない原始の神社を撮影することは民俗学的な見地から価値があることはもちろんだが、現在進行形で続いている放射能被害について批判的に考えるためのきっかけにもなりえるだろう。作品は視覚的にも非常に美しいので是非実現してほしい。

©三輪恭子

©三輪恭子


三輪恭子さんは宗教がどうのように土地に馴染み変化を遂げて、その土地の中で日常化されているのかに注目して物語性のあるドローイングを制作している。今回はハワイの日系・沖縄系移民が集う場としての仏教寺院に注目した。通常の仏教寺院とは違い宗教色だけでなく、祖国から得離れた人たちが集うことができるコミュニケーションセンターとしての役割があるという。そこへ集う人々との交流を通じて遠く祖国を離れた人々がどのような生活を送っているのかについてのリサーチを目的としている。彼女がハワイで暮らす日系人コミュニティーの現実をすくい取り、どのような物語として編み上げていくのだろうか期待して実現を待ちたいと思う。

そのほかには鈴木悠哉さん、澤崎賢一さん、川田淳さん、上村洋一さんがそれぞれ魅力的なプランを提出してくれた。鈴木さん、川田さんは以前にも応募してくれたこともあり継続的な思考のを追うことができて良かったと思う。

©鈴木悠哉

©鈴木悠哉

©澤崎賢一

©澤崎賢一

©川田淳

©川田淳

©上村洋一

©上村洋一

この2回の審査を通して最も心に残ったのは、美術を通してどのようにして社会と繋がっていくことができるのかを模索するアーティスト達の姿だ。この方向性が「アートシーンの中での流行である」という穿った見方をすることもできるとは思うが、アーティスト達が自らの生きる世界に向き合い個々の表現を模索していることは本当に素晴らしいと感じた。このような真摯な姿勢を持つ多数のアーティスト達の作品やプランに接することができて、同じアーティストとして感銘を受け非常に勉強になった。

アーティスト與語直子さんの死をきっかけに始められたこのアワードもすでに5回の歴史を重ねてきた。不幸な事故から出発したアワードだが、近藤正勝さんやサポーターの協力のもと、何人もの若いアーティストのキャリアを後押しできたことは素晴らしい成果だと思う。また僕も微力ながら、この場に加われたことに感謝したい。


2014 Travel Award データ

応募者総数:計56名 /全国より
審査 : 2016年8月19日(土曜日)東京神田Mosaki事務所にて、審査員の森田浩彰氏(アーティスト)、橋本梓氏(国立国際美術館主任研究員)により厳密に審査をおこなった。
受賞者 : 大田黒衣美/ 愛知県在住


2016年度トラベルアワード募集要項

トラベルアワードの目的は、若手美術作家が活動していく中で日常生活と作家活動の両立に伴う様々な問題、または作品を継続して制作していく中での閉 塞感といった問題に直面する作家に対して、新たな行動の機会を与え、前進する制作の手助けをすることです。制作旅行とは、作家が新たな作品制作をするため に直接的または間接的に興味の有る場所を訪れて滞在し、その土地特有の地理的条件や歴史的背景などから自己の作品制作に必要なソースを抽出することです。

国内の制作旅行を主に、またはアジア圏やアメリカ、ヨーロッパなど、トラベルアワードを使って新たな作品制作に挑む若手作家を下記の内容で募集します。

2016年度トラベルアワード募集要項

応募期間

受付開始:2016年 4月15日(金)
締め切り:2016年 8月5日(金)

対象/応募資格

25歳から40歳までの作家(作家活動をしている人を対象としているので学生は不可とします)

助成金額

20万円 一名

助成金の使途

受賞後1年以内に制作旅行および作品制作に使用すること。より活発な制作活動をするために自己資金をプラスしてもよい。(制作旅行から帰って6ヶ月以内にリサーチレポートまたは作品を提示する)

受賞者発表

2016年9月1日までにメールで本人に通知します。
また後日9月5日にHPで公式に発表します。

選考審査員

橋本梓氏(はしもとあずさ)|キュレーター (国立国際美術館主任研究員)
森田浩彰氏(もりた ひろあき) |アーティスト


申し込み方法

トラベルアワードの応募から受賞者発表までの流れは以下のとおりです。

受付開始

2016年4月15日(金)

申し込み方法

申し込みフォーム1,2をダウンロードして 1. 略歴 2. 制作旅行援助金を使って行きたい場所とその理由に必要事項を記入し 3. 作品画像5枚と一緒にひとつのフォルダに入れて圧縮(Zip)して下記アロットメント事務局のメールアドレス迄送信ください。
info@allotment.jp

提出書類

  1. 略歴 (PDF申し込みフォーム1 ダウンロード)
  2. 制作旅行援助金をつかって行きたい場所とその理由 添付2枚以内 (PDF申し込みフォーム2 ダウンロード)、目的地、何故そこに行きたいか、そこへ行って何をしたいか、どんな作品を作ってみたいか、など審査員に分かりやすくまとめて書いてください。
  3. 作品画像 / 映像
    • 作品画像5枚まで添付(最大画像サイズ 各1MBまで)
      作品の全体像、またはディテール、インスタレーションの様子など。
    • 映像/ビデオ作家に限り必要であれば、映像を5分以内(MP4, MOVに変換/最大ファイルサイズ50MBまで)にまとめて、宅ふぁいる便にて、下記の要領でお送りください。

      宅ふぁいる便 http://www.filesend.to/
      送り先は、宛先: info@allotment.jp 氏名: アロットメント事務局
      また、ファイルを送る時はプレミアム会員登録の上、伝言文にご自分の氏名とEmailアドレスをご記入ください。
      (注: ビデオファイルは返却できませんのでご了承ください。また、無断での画像の使用などは有りませんのでご安心ください。)

受付締切り

2016年8月5日(木)

受賞者発表

2016年9月1日(木)までにメールで本人に通知します。
またホームページにて2016年9月5日(月)に公式に発表します。


2016 Travel Award 審査員

ALLOTMENTトラベルアワードの審査員は、原則2名で行います。また、任期を2年とし、1年ごとに新しい審査員が関わる形とします。また、審査員は、次の審査員を推薦した後、任期を終えることとなります。ALLOTMENTトラベルアワードは、応募していただくアーティストに対して、多様な評価を与えられるようなシステムを継続的に運営していきます。5度目の2016年度は、下記のお二方が審査員です。

橋本梓(はしもとあずさ)

国立国際美術館主任研究員
azusa-hashimoto

1978年滋賀県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程指導認定退学。主な企画展に「Flickers: new media art from Japan」(ゲーテ・インスティチュート・ハノイ/国際交流基金、2009年)、「風穴
もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから」(国立国際美術館、2011年)、「〈私〉の解体へ:柏原えつとむの場合」(国立国際美術館、2012年)、共同キュレーションによる「Omnilogue: Alternating Currents」(PICA、オーストラリア/国際交流基金、2011年)、「他人の時間」(東京都現代美術館、国立国際美術館、シンガポール美術館、クイーンズランド州立美術館|現代美術館/国際交流基金アジアセンター、2015年)など。

http://www.nmao.go.jp

森田浩彰(もりた ひろあき)

アーティスト
morita

1973年福井県生まれ。1998年Bゼミスクーリングシステム終了。2002年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジMAファインアート修了。主な最近の展覧会:2013年「物の哀れ:Things of Beauty」(エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク)、「土湯アラフド・アートアニュアル2013」(土湯温泉、福島)、「森田浩彰 Part 1+Part 2」(カフェ+ギャラリー・シーソー、愛知)、2012年「MOTアニュアル2012 風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館、東京)、2011年「Timequake」(青山|目黒、東京)。


2016年後援者: White Rainbow Gallery, London

Top