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1 December 2012

ALLOTMENT Seminar 2012 Tokyo
「アーティストの制作環境を考える」 in アーツ千代田3331 東京

2012年のALLOTMENTは、ロンドンから非営利団体ACME(アクメ・スタジオ)を招き「アーティストの制作環境を考える」というテーマで、東京と名古屋でイベントを開催いたしました。1972年にロンドンに創立されたアクメ・スタジオは、これまでロンドン市内にある使われていないスペースを、アーティストのアトリエや展示室へと変えて利用する組織の運営を行ってきました。アクメ・スタジオメンバーの来日ははじめてとなります。ロンドンの華々しいアートシーンを支えてきた、アクメの歴史を語っていただきながら、日本での可能性を模索する機会になればと企画いたしました。東京ではアーツ千代田3331にて、名古屋ではトリエンナーレスクールの一環として行われました。

Acme x Allotment イベントページはこちら

第一部: スタジオ・プレゼンテーション

国内でスタジオを企画運営する団体による活動報告

柳原絵夢|アプリュス|南千住
杉崎栄介|Arts Commission Yokohama 芸術不動産|横浜
小川希|art center ongoing | 吉祥寺
新見永治|アートNPOはち|名古屋
宮坂省吾、茂井健司、塩川岳|石田倉庫アトリエ|立川
COBRA|XYZ collective|駒沢大学
田中陽明|co-lab| 東京
芦立さやか|東山アーティスツ・プレイスメント・サービス|京都
大島芳彦|ブルースタジオ|東京

第二部: ジョナサン・ハーヴェイ レクチャー

ゲスト:ジョナサン・ハーヴェイ(アクメ・スタジオCEO)
モデレータ:住友文彦(キュレーター)
コメンテータ:中村政人(アーツ千代田3331代表)、山野真悟(横浜黄金町バザールディレクター)


8 December 2012

ALLOTMENT Seminar 2012 Aichi
「アーティストの制作環境を考える」/ あいちトリエンナーレスクール

2012年12月8日(土)あいちトリエンナーレスクールのプログラムとして「アーティストの制作環境を考える – ロンドンの非営利団体ACME」Part2が開催されました。

名古屋にはACMEでレジデンスやコミュニティープログラムを担当するジュリア・ランカス ターさんがアクメ40年の活動とレジデンスプログラムの事例を報告。まだジョナサン・ハーヴェイ氏 (ACME Studios最高責任者)と緊密な協力関係で進めてきた共同プロジェクトKnowledge Transfer Partnershipの主席研究者グラハム・エラードさんは、アーティストにとってスタジオとは何かという基本的な問いかけから、制作スタジオの 形、機能、またその未来を考察し、現在アクメと進めているプロジェクト、美術学校とプロのアーティストの制作現場をどうつなぐか?など興味深いお話を伺う ことができた。名古屋では2013年に第二回目のあいちトリエンナーがおこなわれるにあたり、様々な動きで美術をサポートし始めている。新しい町づくりの 起爆剤としてアーティストに制作現場を提供することで、場所の歴史が見直されて活発なコミュニケーションが生まれてくる。名古屋も国際展の開催と同時に制作 の現場として機能することがますます重要になってくるのであろう。

ゲスト:ジュリア・ランカスター(アクメ・スタジオ/プログラムマネージャー、キュレーター)· グラハム・エラード(アーティスト/ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校准教授/Knowledge Transfer Partnershipの主席研究者)進行役:住友文彦(あいちトリエンナーレ2013キュレーター)


30 April 2011

ワークショップ ‘光と影で遊ぼう’ in 長久手町文化の家 愛知

長久手町文化の家での展覧会に合わせてワークショップ ‘光と影で遊ぼう’がおこなわれました。講師の河面理栄さん児玉美香さんの元で、展覧会作品の鑑賞から、好きな作品を選んでストーリーをつくり、切り紙から影絵を作るプロセスを楽しむことができました。まず子供達に自分の好きな写真を一つ選んでもらい、用意した質問用紙を元に講師やご両親と対話しながらイメージをふくらましていきました、一つの写真から、子供たちの心の中に様々なイメージが見えてきます。そのイメージは切り絵として展覧会でみた写真の中に入り込み、突然新しい光と陰の作品に生まれ変わります。その突然の驚きを体験して少しでも子供達の心の隅に 残ってくれれば嬉しくおもいます。


24 April – 5 May 2011

與語直子 グラナダ展 ・ 隼田大輔作品展 / 長久手町文化の家 愛知

ロンドン、東京と巡回して来たアロットメント主催の「與語直子展/ Granada」は、2011年4月に與語直子の故郷、愛知県「長久手町文化の家」で開催されました。今年も東京展同様に與語直子が他界する直前に撮影したスペインのグラナダのランドスケープを16点展示しました。その写真は冷静に地誌的特性を捉えながらも、自己の内部を叙情的に映し込むことに成功した作 品です。また本展では第一回トラベルアワード2010年の受賞者隼田大輔展も同時に開催。アワードの賞金で屋久島で3回にわたり撮影された作品を展示しました。その写真は彼の言う「うばたま」短歌の枕詞にある夜、黒、夢、闇のイメージの中にちりばめられた輝く水滴を、一つ一つ丁寧に拾い集めて作った世界のようであり、また夢の中でさまよい歩く我が足取りを映し撮ったようなものでした。


27 February – 3 March 2010

與語直子 グラナダ展 / KANDADA 東京

英国ロンドンを拠点に活動していた與語の、日本での3度目の個展となる本展では、彼女が34才の若さで他界する直前に訪れたスペイン・グラナダで撮影された 400ショットに及ぶフィルムから、友人各位の協力で選別、現像そしてプリントされた遺作品16点を展示いたしました。このグラナダ展の写真では、スペイン南部の田舎風景を冷静な目で地誌的に捉えると同時に、自己の静観的な内部空間を叙情的に映し込むことに成功し、自らのスタイルを確立しています。
2010年2月27日の東京 KANDADA /カンダダでのオープニングでは、展覧会に先立ち出版された写真集『GRANADA』の出版記念パーティー、および與語直子の友人による、若手作家の支援のためのプロジェクト『ALLOTMENT/トラベルアワード』の趣旨説明と受賞者の発表をおこないました。


3 December 2009 – 31 January 2010

與語直子 グラナダ展 / Chelsea Future Space ロンドン

2005年に交通事故で他界した私たちの友人の写真家、與語直子の展覧会を彼女の母校であるチェルシーカレッジのご好意で開催することができました。彼女が34才の若さで他界する直前に訪れたスペイン・グラナダで撮影された400ショットに及ぶフィルムから、 友人各位の協力で選別、現像そしてプリントされた遺作品16点を展示たしました。このグラナダ展の写真では、スペイン南部の田舎風景を冷静な目で地誌的に捉えると同時に、自己の静観的な内部空間を叙情的に映し込むことに成功し、自らのスタイルを確立しています。

また展覧会の公式カタログ:The Lost Landscapes/ text: Edward Allingtonも出版していただき彼女の作品をより深く理解する機会となりました。

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