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Award
2014

2014年度ALLOTMENTトラベルアワード受賞者は、河村美雪さん

2014年度ALLOTMENTトラベルアワードは、全国100名の作家の方々からご応募いただき、審査員の住友文彦氏、森田浩彰氏による厳正な審査の結果、河村美雪さんに受賞が決定いたしました。

河村美雪さんは東京在住。1999東京造形大学造形学部卒業、1998王立ウィーン美術アカデミー短期交換留学、2001現代美術センターCCA北九州リサーチプログラム修了。以後、認知(固有の眼差し)の支配からの自由をテーマにリサーチし, 指示書を使ったアクションやハプニング,パフォーマンス,音声システムなど多様なメディアを使った作品で問いを発信してきた。今回トラベルアワードの受賞金を元に現在進行中のプロジェクト「移民する本」のリサーチと実践のため名古屋、マン島(イギリス)、オスロ(ノルウェイ)などを訪れる予定である。このプロジェクトの可能性は未知数であるが、河村美雪さんが目指す「認知の支配から自由になるためのあたらしい心の構造を作り出す」という無謀な旅にAllotmentも是非お付き合いさせていただきたいと思います。

ALLOTMENTトラベルアワード2014:受賞者:河村美雪 / 広島県

略歴

1975年 広島県生まれ。1999東京造形大学造形学部卒業、1998王立ウィーン美術アカデミー短期交換留学、2001現代美術センターCCA北九州リサーチプログラム修了。以降は美術、科学者とのコラボレーション、舞台芸術の分野で多様なメディアを使用して作品を発表し続けている。

主な展覧会

2013「形と暴力が私をパレードする」横浜大さん橋 (横浜)
2011「音の海を泳ぐUWANO」妻有津南上野集落+アートフロントギャラリー (新潟)
2009「myspace,のようなので。」東京大学駒場小空間 (東京)
2007「Garden AGORA 2007(仮)」アゴラ劇場冬のサミット2007(東京)
2005「Lady H の中にいる」細見美術館 (京都)
2003「The party,すでに含まれている」NPO法人大阪アーツアポリア (大阪)
2001「山のあとさき」Capacete Entertainment (Rio de Janeiro)
2000「here.now. 2000-1997」福岡市美術館 (福岡)

URL:http://migratingbooks.blogspot.jp/p/about-project.html, https://vimeo.com/73240102

WORKS

1|形と暴力が私をパレードする 2013
2|グッド・タイミング2013
3|Droppingby 触れられる以前に消える自由を持っている 2010
4|myspace,のようなので2009
5|移民する本/書き手へのインタビュー 2014
© 河村美雪


総評 – 森田浩彰 (もりた ひろあき) / アーティスト

今年からALLOTMENT(アロットメント)に審査員の一人として加わることになった。この助成金の出発点である2005年に他界したアーティストの與語直子さんとは、私のロンドン留学時に短い期間ながら交遊させてもらった。そのような個人的な縁もあり、身の引き締まる思いで審査に参加した。與語さんのパートナーであったアーティストの近藤正勝さんが個人的に始めたこのアワードは、公共機関からの助成ではなく、支援者の協力もあり、継続しているユニークなアワードである。私も応募者と同じ立場にあるアーティストとして、応募アーティストたちと近い目線で応募 プランを見させてもらった。それだけに旅行プランだけではなく、作品、アーティストが置かれている状況などを共同 審査員でもある住友さんと丁寧に確認しつつ審査に臨んだ。

若いアーティストをサポートする目的のこのアワードは、今回が4回目である。今回は前回の応募数を大きく上回り、100名ものアーティストからの応募があった。数だけではなく内容的にもかなり具体的に絞られた充実したプランが多かったように思う。それだけに審査する側としては受賞者を選ぶのに相当苦労したが、20、30代のアーティスト がどの様な事を考え、何に興味を持っているかを知る貴重な機会になり学ぶことも多かった。そこには時代の傾向のようなものが読み取れたし、当たり前かもしれないが、多くの人が社会で起きていることと自分の制作を地続きに考えていることを改めて確認出来た。具体的には家族などの身近な個人を通して戦争や歴史など現在の自分たちを形成する上でのルーツを探ろうとする企画がいくつかあり目を引いた。また海外在住者からの応募も多数あり、異文化の中に生活 する者ならではの視点から出発したプランも多かったように思う。その様な傾向の中で独特の視点を持ったいくつかの プランに触れてみたい。

©川田淳

©川田淳

川田淳さんは、沖縄への取材旅行のプランを提出した。既に何度も沖縄を訪問しており、継続的にリサーチを重ねて いて長期的なプロジェクトであることが窺える。内容としてはどこのボランティア団体にも属さない「沖縄戦での戦没 者の骨を個人で拾う老人」の活動を通じて沖縄、戦争について考えようというものである。たまたま知り合った、この強い動機を持った個人を取材することで、戦争、沖縄という日本人にとって重い問題に異なる角度からの視点を作りだす可能性を感じた。過去に制作している作品でも原発問題などの様々な社会問題にユーモアあふれる介入を試みていたが、作品の言語的なフレームが強すぎるきらいも見て取れた。それに引き換え今回のプランは作家のコントロール出来ない他者に寄り添うことで作品をより開いていこうという意思を強く感じた。

©高川和也

©高川和也


高川和也さんのプランもまた特殊な個人を通して日本人のメンタリティを探ろうとするプロジェクトである。AV女優や個人向けヌードモデルをしながら生活しているものの、不安に苛まれ精神的な健康を崩し、何かに自分を委ねたいと考えている女性が起点となっている。
©木内祐子

©木内祐子

その精神的、社会的に不安定な個人の自分探しの旅に寄り添っていくことで、現代の国家主義や反原発、嫌韓などの現代の問題にどの様な形で接続しうるのかは非常に興味深い。今までの高川さんの 興味を引き続きつつも、前述の川田さん同様、特定の個人にフォーカスすることで作品が予定調和に陥らずスリリング な展開になっていくことを予感させる。

木内祐子さんは旧ユーゴスラビアの国の一つである、セルビアの首都ベオグラードのサッカーでのライバルチームの関係性を起点にセルビアの政治問題を考えようというプランであった。サッカーチームは基本的に地域に根ざしている為に必然的にその地域の問題を反映させる。ベオグラードはその様な意味でも世界で最も複雑な場所の一つである。そこにセルビアの政治文化にもなじみが薄い日本人が訪れ、サッカーという世界で最も愛されているスポーツ文化を通して、どのように読み解き作品化するのかは是非見てみたい。

©丹羽良徳

©丹羽良徳

丹羽良徳さんは応募者の中でも最も知名度があり、様々な社会問題にユーモアを持って介入していく手法で知られるアーティストである。今回の丹羽さんの企画は、フィリピンのゴミ問題から出発し、ゴミの山の命名権を販売するという、彼らしい切れ味の鋭さが窺える。実現には様々な法的問題をクリアする必要があり、そのために非常に複雑なプロセスが要求されるようだ。日本でも放射性廃棄物問題を含むゴミ問題は、大きく扱われていることもあり、フィリピンだけが抱えるローカル問題ではなく様々な国にとっての大きなイシューである。その点でも多くの国で実現してほしいプロジェクトである。

©久保寛子

©久保寛子

久保寛子さんは日本においてモザンビークのアーティストをサポートしていた経験から、現地のアーティスト・ラン・スペースでの制作を目的として応募してくれた。最も興味を引かれたのは、既にアフリカの文脈を纏っているかの様に見える魅力的な作品群である。他の応募者のプランではドキュメンタリー的手法によってダイレクトに現実を切り取るものが多かったが、久保さんの場合は彫刻という現実から距離をとった形式に置き換えられている。その様な彼女にとっては未だ訪れたことの無いモザンビークに赴き、日本でサポートしていたアーティストのスペースで制作することは必然性を十分に感じられるプランだった。

今回の受賞者の河村美雪さんのプランは、人々が本を媒介してどんどん巻き込まれながらプロジェクトが成長していくというオープンエンドなアイデアであった。

©河村美雪

©河村美雪

「移民の本」という、彼女が継続的に行っているプロジェクトを社会の周辺にいる人と一緒に制作していくというものであったが、社会の周辺というある種政治的なトピックを「個人のこころ」から考えていこうというアプローチも新鮮であった。プロジェクト自体は複雑で可変性を伴って展開されていく予定なので審査段階では全体像を掴むことは難しかったが、非常にオープンでダイナミックな展開が予想される。その様な意味でも応募プランの中で最も「次どうなるのか知りたい」プロジェクトであると言える。そこが今回受賞した大きな要因かもしれない。

全体的に様々な複雑な文脈のレイヤーの中で何かを実現させようとしている作家が多いせいか、提出してもらった資料と企画書だけでは全体像がつかめないアーティストも多かった。上記の様に言及はしなかったが印象に残った作家として足利広、泉イネ、村山伸彦、村上将城、升谷絵里香の名前を挙げておきたい。

足利広

©足利広

泉イネ

©泉イネ

村山伸彦

©村山伸彦

村上将城

©村上将城

升谷絵里香

©升谷絵里香

審査を通して強く印象に残ったのはアーティストが社会に向けてどんどんオープンになって行こうという姿勢だ。原発問題、東アジア情勢など無視出来ない問題が山積みの国に生活し、日々、様々な問題と向き合っているのだから当然なのかもしれない。そんな彼らの活動を知って、今回の受賞いかんに関わらず、出来るだけ沢山のプロジェクトを実現してほしいと思ったし、何よりも私も一人のアーティストとして背中を押され励まされた気持ちになった。


総評 – 住友文彦 (すみとも ふみひこ) / キュレーター

前回に引き続き、アロットメント・トラベル・アワードの審査をMOSAKIの事務所で楽しく担当させていただいた。ひとりのアーティストが作品をつくるための旅に出すための支援をする―そんなささやかなこの試みが持つ意味や私とのつながりが他にはない特別なものであることは、前回の総評にも書いたのでぜひそちらを参照していただきたい。そして、近藤正勝さんを慕う多くの方々の協力によって、この素敵なプロジェクトが持続されていることにもあらためて敬意と感謝をささげます。私が強くこのアワードに共感しているのはおそらく、アートの実践において一人の意志や思いが多くの人に共有されることこそ最も大切だと信じる者たちが集まって支えているからだ。

©河村美雪

©河村美雪

さて、今回は前回の倍近い数の応募作品が集まったのは嬉しい驚きだった。そして、その内容も大変質の高い応募作が多く、審査日を迎えた朝の時点では、どう審査するのか悩ましいと感じていたほどだった。渡航の目的がかなり具体的な提案書が増えているのも、このアワードの特徴がよく知られてきたせいだろう。しかし、あくまでも作品が魅力的であり、このアワードによって飛躍する可能性があるという点を再確認して、新しい審査員の森田さんと審査に臨んだ。

そして、二人で悩みに悩んだ末、今回の受賞者には河村美雪さんが選ばれた。河村さんのプランは、まだ見ぬ人同士が本を媒介して関係を結んでいくという、私たちも想像力をフルに使わないと意図をつかみ損ないそうなものだった。しかも、社会の周縁にいる人たちを対象にしていて強いメッセージ性を感じる点も大きな魅力だった。ただ通常はこうしたアイディアを思いついても、それを実現が困難に感じることも多いのだが、彼女の場合はすでにプロジェクトに着手し始めていて、今後複数の場所に移動して実施したいという希望だった。加えて、もともと演劇畑でワークショップなどを数多く実践しており、その実行力も備わっていると考えられた。これまでは若手の受賞者が多かったので、実績や経験を加味したうえで彼女を選んだのはアワードにとっても新鮮なステップになったかもしれない。実現を非常に楽しみにしている。

ほかに、最後まで候補に残り印象に残ったアーティストを6名挙げる。

 ©近藤愛助

©近藤愛助


近藤愛助は、移民としてサンフランシスコに住み戦時中は捕虜として収容された曾祖父の足跡をたどる意図や作品の質も十分に説得力と魅力を持つものとして評価された。個人史に眼を向けるアーティストが数多く眼に付くなかで期待したいと思わせる提案だった。

©鈴木悠哉

©鈴木悠哉


鈴木悠哉と白木麻子は、前回に引き続き魅力的な作家だった。鈴木は、ドローイングと移動という行為を重ねる提案が大変興味深い。それがどのように展開されるのかは、ドローイングやビデオなどから感じ取ることもできたが、制作される作品としての魅力を想像するには書類審査では限界があったかもしれない。白木は、すでにアロットメントのアーカイヴ・アーティストになっており、明晰で魅力的なコンセプトのもとで着実に作品を制作しているアーティストとしての活躍が期待される。ドイツと日本を行き来する経験もおそらく制作の糧としながら、同時代的な彫刻の可能性を切り開く試みとして高く評価されるはずだ。

©白木麻子

©白木麻子

大崎晴地は、心理療法など福祉の臨床現場で体験されていることと、美術作品を体験することを結び付けていく試みをおこなっている。それは、最近話題になっているアートセラピーや「アールブリュット」などという領域に押し込まれている感覚体験をもっと幅広い実践に開く可能性を持っているように思えた。

©大崎晴地

©大崎晴地

こうした作品は直接体験しないとなかなか意図するところが分かりづらいが、彼がコンセプトとして考えていることに十分意義を認めることができるだろう。ただ、私自身もこうした領域に明るいわけでなく、提案内容がどれだけ妥当なものなのか判断しかねる点で審査の限界もあったかもしれない。

パフォーマンスなど幅広い領域からの応募が眼を惹くのも今回の特徴だったが、そのなかでも捩子ぴじんの応募内容は、これまで試みてきたことを異なる文化においてさらに深めていこうとする点で、今後の飛躍を期待できるダンサーによる説得力のあるものだった。一定の評価を受けている表現者が、さらなる挑戦を続けていこうとする意欲に触れられたのは嬉しかった。
三原聡一郎も、完成度の高い作品で評価を得ているアーティストであるが、「生命とは何か」という根源的かつ壮大なテーマに向かおうとする意欲に溢れる提案内容だったと思う。渡航先として提案されたアートラボも先進的で大きな可能性を感じさせ、大いに関心を持った。こうした大きなテーマと向き合うために、じっくりと時間をかけてこれまでにない新しいことに踏み出すような期待も感じさせた。

©三原聡一郎

©三原聡一郎

前回の受賞者である山内光枝さんには、アワードの支援によって制作された作品が福岡市美術館の「想像しなおし」展(2014年)に出品された際に会う機会があった。彼女は、済州島の海女学校に通うための資金を得たのだが、継続的な海女への関心から、さらに自分自身が体験することで異国の海女たちと交流する様子を映像の作品にしていた。このアワードが、着実に積み上げられていくアーティストの制作を後押しすることに役立っていると実感てきて嬉しかったし、若いがしっかりした彼女の考えを聞いて今後も作品を楽しみに見ていける人であると感じた。

主宰者の近藤さんは、長くロンドンでアーティストとしての活動を続けている人でもあり、私は今でも彼からアートがどういう価値を認められて支援されているのか、といったことを会うたびに教えられている。だから、アロットメントの支援を受けるアーティストはアートを信じる強い意志と、それを人と共有していくことができる開かれた態度を期待したいと思っている。そして、こうした個人の強い思いが少しずつ社会のなかに根を張っていく菜園が増えていくことを願います。


2014 Travel Award データ

応募者総数:計100名 /全国より
審査 : 2014年10月4日(土曜日)東京Mosaki事務所にて、森田浩彰氏/ アーティスト、住友文彦氏/ キュレーターにより厳密に審査をおこなった。
受賞者 : 河村美雪 / 東京在住


2014年度トラベルアワード募集要項

トラベルアワードの目的は、若手美術作家が活動していく中で日常生活と作家活動の両立に伴う様々な問題、または作品を継続して制作していく中での閉塞感といった問題に直面する作家に対して、新たな行動の機会を与え、前進する制作の手助けをすることです。制作旅行とは、作家が新たな作品制作をするために直接的または間接的に興味の有る場所を訪れて滞在し、その土地特有の地理的条件や歴史的背景などから自己の作品制作に必要なソースを抽出することです。

国内の制作旅行を主に、またはアジア圏やアメリカ、ヨーロッパなど、トラベルアワードを使って新たな作品制作に挑む若手作家を下記の内容で募集します。

2014年度トラベルアワード募集要項

応募期間

受付開始:2014年 5月5日(月)
締め切り:2014年 9月21日(日)

対象/応募資格

25歳から40歳までの作家(作家活動をしている人を対象としているので学生は不可とします)

助成金額

20万円 一名

助成金の使途

受賞後1年以内に制作旅行および作品制作に使用すること。より活発な制作活動をするために自己資金をプラスしてもよい。(制作旅行から帰って6ヶ月以内にリサーチレポートまたは作品を提示する)

受賞者発表

2014年10月10日までにメールで本人に通知します。
また後日10月15日にHPで公式に発表します。

選考審査員

森田浩彰氏(もりた ひろあき) |アーティスト
住友文彦氏 (すみとも ふみひこ) |キュレーター


申し込み方法

トラベルアワードの応募から受賞者発表までの流れは以下のとおりです。

受付開始

2014年5月5日(月)

申し込み方法

申し込みフォーム1,2をダウンロードして 1. 略歴 2. 制作旅行援助金をつかって行きたい場所とその理由に必要事項を記入し 3. 作品画像5枚と一緒にひとつのフォルダに入れて圧縮(Zip)して下記アロットメント事務局のメールアドレス迄送信ください。
info@allotment.jp

提出書類

  1. 略歴 (PDF申し込みフォーム1 ダウンロード)
  2. 制作旅行援助金をつかって行きたい場所とその理由 添付2枚以内 (PDF申し込みフォーム2 ダウンロード)、目的地、何故そこに行きたいか、そこへ行って何をしたいか、どんな作品を作ってみたいか、など審査員に分かりやすくまとめて書いてください。
  3. 作品画像 / 映像
    • 作品画像5枚まで添付(最大画像サイズ 各1MBまで)
      作品の全体像、またはディテール、インスタレーションの様子など。
    • 映像/ビデオ作家に限り必要であれば、映像を5分以内(MP4, MOVに変換/最大ファイルサイズ50MBまで)にまとめて、宅ふぁいる便にて、下記の要領でお送りください。

      宅ふぁいる便 http://www.filesend.to/
      送り先は、宛先: info@allotment.jp 氏名: アロットメント事務局
      また、ファイルを送る時はプレミアム会員登録の上、伝言文にご自分の氏名とEmailアドレスをご記入ください。
      (注: ビデオファイルは返却できませんのでご了承ください。また、無断での画像の使用などは有りませんのでご安心ください。)

受付締切り

2014年9月21日(日)

受賞者発表

2014年10月11日(土)までにメールで本人に通知します。
またホームページにて2014年10月15日(水)に公式に発表します。


2014 Travel Award 審査員

ALLOTMENTトラベルアワードの審査員は、原則2名で行います。また、任期を2年とし、1年ごとに新しい審査員が関わる形とします。また、審査員は、次の審査員を推薦した後、任期を終えることとなります。ALLOTMENTトラベルアワードは、応募していただくアーティストに対して、多様な評価を与えられるようなシステムを継続的に運営していきます。4年目の2014年度は、下記のお二方が審査員です。

森田浩彰(もりた ひろあき)

アーティスト
morita

1973年福井県生まれ。1998年Bゼミスクーリングシステム終了。2002年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジMAファインアート修了。主な最近の展覧会:2013年「物の哀れ:Things of Beauty」(エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク)、「土湯アラフド・アートアニュアル2013」(土湯温泉、福島)、「森田浩彰 Part 1+Part 2」(カフェ+ギャラリー・シーソー、愛知)、2012年「MOTアニュアル2012 風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館、東京)、2011年「Timequake」(青山|目黒、東京)。

住友文彦(すみとも ふみひこ)

キュレーター
sumitomo

アーツ前橋館長。これまで東京都現代美術館などに勤務し、「川俣正[通路]」(東京都現代美術館/東京/2008)]、メディアシティソウル2010(ソウル市美術館)、あいちトリエンナーレ2013などを企画。また、中 国を巡回した「美麗新世界」展(2007年)や”From the Postwar to the Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents”(Museum of Modern Art New York、2012、共編著)などで、日本の美術を海外へ紹介する。

http://artsmaebashi.jp


2014年後援者: White Rainbow Gallery, London

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